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2021年4月1日木曜日

チューリップの俳句 Тюльпаны


鴬の高音ひねもすチユーリツプ

川端茅舎



チューリップの花には侏儒が棲むと思ふ

松本たかし



鉛筆で書く音静かチューリップ

星野立子


芭蕉の俳句

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がさがさと猫の上りし芭蕉哉

正岡子規



明暗を重ねて月の芭蕉かな

川端茅舎

土筆の俳句 хвощ


まま事の飯もおさいも土筆かな

星野立子



土筆煮て飯くふ夜の台所

正岡子規



日一ぱい籃一ぱいの土筆かな

尾崎紅葉



芝ひたす水きよらかに土筆萌ゆ

花粉まふ土筆とみれば雨がふる

飯田蛇笏



約束の寒の土筆を煮て下さい

川端茅舎


葛の俳句

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橙青き丘の別れや葛の花

横光利一



秋郊の葛の葉といふ小さき駅

川端茅舎



きぬぎぬや明け易き夜を葛の風

正岡子規


2021年3月31日水曜日

曼珠沙華の俳句


老農の鎌に切られて曼珠沙華

曼珠沙華咲けるわが家に旅終る

海鳥の影過ぎしあと曼珠沙華

西東三鬼



花散りしあとに虚空や曼珠沙華

野見山朱鳥



曼珠沙華無月の客に踏れけり

前田普羅



露の香にしんじつ赤き曼珠沙華

飯田蛇笏



日輪の寂と渡りぬ曼珠沙華

ちゝはゝの俄かに恋し曼珠沙華

川端茅舎


冬木立の俳句

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冬木立三つ四つ鴉飛んで行く

からからと日は吹き暮れつ冬木立

内藤鳴雪



冬木立したしみがたく歩きけり

日野草城



冬木立ランプ点して雑貨店

川端茅舎


百合の俳句 Лили


百合の蘂皆りんりんとふるひけり

川端茅舎



百合咲くや禅寺の和尚せわしなき

藤野古白

向日葵の俳句

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向日葵に剣の如きレールかな

松本たかし



星中に向日葵が炎ゆ老い難し

西東三鬼



向日葵のゆさりともせぬ重たさよ

北原白秋



向日葵の眼は洞然と西方に

川端茅舎

月見草の俳句


月見草大輪能登の夜をありく

前田普羅



人の世に月見草あり夜明あり

月見草かく美しき宵ありき

星野立子



月見草清らかに咲き月濁る

晩涼の月見草皆咲き終る

洗髪乾きて月見草ひらく 洗髪乾きて軽し月見草

松本たかし



遠き灯の一つ二つや月見草

わかものゝ口笛娯し月見草

日野草城



月見草ランプのごとし夜明け前

川端茅舎

貝割菜の俳句


ひらひらと月光降りぬ貝割菜

川端茅舎の俳句

蓮の俳句



ほのほのや蓮の花咲く音す池
ふいと来て見しうれしさや蓮の花
蓮の葉にうまくのつたる蛙哉
不忍や精進料理蓮の花
今頃は蓮にすわつて時鳥
朝風やぱくりぱくりと蓮開く
夜の闇にひろがる蓮の匂ひ哉
正岡子規


白日に蓮の香渡る広野かな
川端茅舎



香や空に浮出る月一つ

藤野古白

2021年3月30日火曜日

菜の花の俳句


や月は東に日は西に

や鯨も寄らず海くれぬ
与謝蕪村


海明りして菜の花に行く夜かな 河東碧梧桐


菜の花の岬を出でゝ蜆舟
川端茅舎


菜の花月夜なつかしき 菜の花が汽車天井に映りけり 松本たかし